2013年10月6日日曜日

iPhone・iPadで音楽をやるなら気になる!iOS 7の新機能Inter-App Audioでできること


今秋、iPhone 5sおよびiPhone 5cが携帯キャリア3社から発売された。 また9月19日未明にiOS 7のアップデータがリリースされ、iPhone 5やiPhone 4sなどでも、 新しいユーザーインターフェイスが利用可能になりました。 今回のOSのアップデートはユーザーインターフェイスのブラッシュアップだけでなく根底の改良・変更になっているようです。 iOSで音楽をやる人には気になるところはInter-App Audioという機能が搭載されたり、 iPhoneでUSB-Audioデバイスが利用できるようになったりと大幅な機能追加があります。 しかしiOS 7になってサウンド関係のアプリが動作しないなど問題もあるようです。



Inter-App Audioとは
複数の音楽アプリのMIDIとオーディオ信号を一括管理できる新機能です。iOS 7.0のアップデータが出た直後は不安定で 使い物になりませんでしたが、その後7.0.1がリリース、さらに全デバイスを対象にしたiOS 7.0.2がリリースされるとともに、 アプリメーカー側もiOS 7対応のアップデータをリリースなどもあり安定性は増してきているようです。

これまでMIDIとオーディオをアプリ間で同期させてきたAudiobusでは、アプリ数の制限やセッティングの保存ができないなど不便なところがありましたが Inter-App Audioでは、ホストとなるシーケンサーアプリが16トラックであれば、その分の対応したアプリを使用することが可能で、セッティングもアプリのプロジェクト保存が可能になりました。 そして嬉しいことに制作した曲はホストアプリ内のトラックダウン機能でそのままオーディオ化できるなど、MAC・PCでのDTMのような音楽環境になりました。 PCにおけるVSTやAudioUnintsのプラグイン音源のように、外部のソフトシンセを利用できることになりiOSでの音楽制作環境は飛躍的に上がりました。

Inter-App Audioの対応状況はYAMAHAやIK Multimedia、Arturia、NLogなどのほか、WaveMachine LabのAuriaやRetronymsのTabletopなどが次期バージョンでの対応が予定されているようです。


プラグインのように外部のソフトシンセを利用可能になる


Mobile Music Sequencerをホストに!
いちはやくInter-App Audioに対応したMobile Music Sequencerをホストアプリにして外部アプリをアサインしてみます。まず、外部アプリを各トラックにアサインする際は、パートアサインメニュー「VOICE SELECT」内の「INST APP」より行ないます。ここでは従来のDAWのプラグインリストのように端末にインストールされている対応アプリが一覧できるようになっていて、他のホスト系アプリ(TNR-i、Looptical)も同様です。各トラックにアサインしたアプリを開く場合はトラックアイコン内のメニュー「Switch to Inst App」をタップすると起動できます。後は各トラックと外部アプリのMIDIチャンネルと合わせていきます。


Mobile Music SequencerのInter-App Audio対応アプリのアサインメニュー


Mobile Music Sequencerは全部で8トラックあるので、最大8つまでの外部アプリを同時に使用できます。ほかにも、16パートの内蔵音源を搭載したSynth Arp&Drum Padを利用する場合は、各トラックにアプリを1つずつアサインして、MIDIチャンネルを設定するとマルチパートでの打ち込みが可能となります。応用としては、2パート機能のMagellanや4パートのAlchemy Mobileと組み合わせたり、Mobile Music Sequencerの内蔵音源との併用も可能なのでこれだけの音源でも十分なパート作りが行なえます。


Audiobusを使えば、Inter-App Audio対応アプリと非対応アプリを同時に使用することができます。Mobile Music Sequencerはオーディオトラックを搭載していないので、ボーカルトラックを入れたい場合は、AudiobusのアウトプットにCubasisやFL StudioといったDAWアプリをアサインしてレコーディングするスタイルとなります。





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