2013年11月2日土曜日

Steinbergのオーディオインターフェイス「UR28M」「UR824」がiPadに対応、ギターアンプエフェクトやループバック機能も追加



ヤマハミュージックジャパンは、ヤマハとSteinberg Media Technologies GmbH(スタインバーグ)との共同開発によるUSB オーディオインターフェイス「UR28M」と「UR824」のバージョンアップを行い、新機能を追加するファームウェアを公開した。



「UR28M」と「UR824」は、2011年に発売されたオーディオインターフェイス。今回のバージョンアップでは、内蔵DSPを活用した新しいギターアンプシミュレーターエフェクト、iPad接続対応、ネット配信に役立つループバックなどさまざまな機能を追加。また、バンドルソフトウェア「Cubase AI」も、最新の「Cubase AI 7」へとバージョンアップ、登録ユーザーにダウンロードで提供される。

■DSPエフェクト「Guitar Amp Classics」
「Guitar Amp Classics」は、ヤマハがモデリング技術を駆使して開発したギターアンプエフェクト。「UR28M」「UR284」には1基のGuitar Amp Classicsが搭載されており、レイテンシーフリーで適用可能。モニター信号だけにかけるか、モニター信号と録音信号の両方にかけるかを選ぶことができる。CLEAN/CRUNCH/DRIVE/LEADの4種類を用意。VSTバージョンも付属する。
■iPadで使用できる「CCモード」(Class Compliant モード)
「CCモード」は、AppleのiPadで活用するためのモード。Steinberg「Cubasis」などのようなiPad対応音楽制作アプリケーションと組み合わせて、高音質なレコーディングをいつでもどこでも、シンプルなセッティングで実現できる。iPadと「UR28M」「UR824」との接続には、「iPad Camera Connection Kit」が必要。「UR824」は最大8イン8アウト同時使用可能(アナログ入出力のみ)、「UR28M」は最大4イン6アウト同時使用可能(アナログ入出力のみ)。iPad 2以降の対応となる。

■インターネット配信などに便利な「ループバック機能」
「ループバック機能」は、インターネットの動画配信などに便利な機能。本体の入力端子に入力されているオーディオ信号(ライン、ギター、マイクなど)と、コンピューター内で使用中のソフトウェアから再生されているオーディオ信号を本体内で2チャンネルにミックスし、コンピューターを通じてインターネットに配信することができる。





2013年11月1日金曜日

iOSデバイスとMac/PCに対応したMIDI&オーディオIF「iConnectMIDI2+」登場


メディア・インテグレーションは、MIDIと8chまでのオーディオ信号をiOSデバイスとMac/PC間でやりとりできるMIDI&オーディオインタフェース「iConnectMIDI2+」を発売した。同社オンラインストア価格は9,480円。

A Brief Tour of The iConnectMIDI2+


同製品は、コンピュータとiOSデバイスを同時に接続することで、iOSアプリをお気に入りのDAWソフトから、MIDI音源やエフェクト、コントローラーのように使うことが可能。USB MIDIクラス・コンプライアント、およびUSB Audio 1.0クラス・コンプライアントに対応しており、ドライバー不要のプラグ&プレイで使用できる。合計10のユーザー設定可能なMIDIポート(各ポート16チャンネルのMIDI I/O)は、MIDIマネージャーによるプリセット管理が可能となっている。

なお、オプション(別売)の電源アダプターを接続することで、iOSデバイスへの充電も行える。動作環境は、OS X 10.4以降、Windows XP SP3以降、iOS 4.2以降およびCoreMIDI対応アプリ。

2013年10月31日木曜日

カシオ独自のChordana技術を採用した音楽アプリ『Chordana Tap』『Chordana Viewer』


カシオ計算機は31日、お気に入りの曲を伴奏して楽しめるiOS用アプリ「Chordana Tap」「Chordana Viewer」の2種類を発表し、App Storeで公開した。価格は「Chordana Tap」が無料。「Chordana Viewer」は1,000円。

両アプリとも独自の音楽解析技術「Chordana」により、オーディオファイルから周波数分布や時間変化を分析し、曲のコード進行を検出。iPhoneなどで曲を再生しながら、伴奏者として曲に参加できる機能を搭載する。

Chordana Tap
(ピアノパッド画面、iPhone使用時)
画面上のバーチャル楽器をタップするだけで伴奏している気分が味わえるアプリ。鍵盤楽器やギターの未経験者向けに制作されており、伴奏ガイドに沿ってタップしていくことで曲の進行に応じた和音を鳴らす。曲とのミキシング録音にも対応。

バーチャル楽器はピアノパッド/ギターパッド/10パターンのリズムパッドを用意。楽器の音色とリズムパターンは、1データ100円で追加可能。伴奏結果をポップス/ロック/ラテン/ダンス/ジャズの5要素で評価する機能も搭載する。関西学院大学 理工学部人間システム工学科 教授 長田典子氏が監修。

そのほか主な機能は、コントロールキーの対象が曲とバーチャル機器、範囲が±1オクターブ/半音ごと、テンポの対象が曲/伴奏ガイド/リズム、範囲が50~200%。バランス調整は全体の曲とタップ操作で行え、曲が伴奏とボーカルで行える。



Chordana Viewer
(ギターパッド画面、iPhone使用時)
「Chordana Viewer」は、実際の楽器で伴奏したい人向けのアプリ。価格は1,000円。自動検出したコード進行をコード譜として画面に表示。好みのキーを指定すれば、コードも自動変換される。演奏者にあったコード譜が作成可能。

ピアノ鍵盤やギター弦の場所を画面で確認でき、手持ちの楽器を用いて画面を見ながら演奏することで共演気分を味わえる。コード譜の保存も可能。バーチャル楽器はピアノ鍵盤/ピアノパッド/ギターパッドを用意。楽器の音色は、1データ100円で追加可能。曲とのミキシング録音にも対応する。

そのほか主な機能は、コントロールキーの対象が曲/コード譜/バーチャル機器、範囲が±1オクターブ/半音ごと、テンポの対象が曲/コード進行ガイド、範囲が50~200%。バランス調整は全体の曲とバーチャル楽器で行え、曲では伴奏とメロディーで行える。

両アプリとも、対応OSはiOS 6以降。対応機種はiPhone 4s、iPhone 5、iPhone 5c、iPhone 5s。iPod touch(第5世代)、iPad 2、iPad(第3~第4世代)、iPad mini。対象曲はiOSのミュージックアプリ登録曲(1ファイル10分以内)。指定可能項目は小節あたりのコード数、テンポ(スロー、標準、アップテンポ)、一定テンポ(オン、オフ)、拍子(4/4、3/4、5/4)。

新iPadエア、スピードとパワーを兼備



米アップルのタブレット型端末「iPad(アイパッド)」は、薄型・軽量のボディーにスピードと多彩な機能を詰め込み、長いバッテリー駆動時間を実現したことで驚異的な成功を収めている。ノートパソコンの機能を網羅しているわけではないが、たいていはノートパソコンの代わりにユーザーの携帯用端末になる。アップルがわずか3年半でアイパッドを1億7000万台販売したのはこのためだ。

アップルはレベルをさらに上げようとしている。同社は来月1日に第5世代のフルサイズモデル「iPad Air(アイパッド・エア)」を発売する。この新機種は、既存モデルと同じ499ドルの基本価格でアイパッドの長所を大きく伸ばした。アップルは9.7インチ型の「レティナ」ディスプレーはそのままに、巧みなデザインとエンジニアリングで重量を28%、厚さを20%、幅を9%、それぞれ削減しながら処理速度を向上させた。

アイパッドエアの重さはわずか469グラム。販売を打ち切る従来機の「アイパッド4」は652グラムだ。

アイパッドエアのバッテリー試験を行ったところ、駆動時間はアップルのうたう10時間よりはるかに長かった。アイパッドエアは画面の明るさ75%、Wi-Fi機能オン、電子メールを次々に受信している状態で12時間余りにわたり高精細動画を再生し続けた。私がこれまで試したタブレットで最長記録だ。

アイパッドエアを1週間ほどテストしてみて、楽しく使うことができた。この新型アイパッドはタブレットのあり方を根本的に見直したものではなく、人気製品を大幅に改良したものだ。私がこれまで批評した中で最高のタブレットといえる。

理由は薄型・軽量のデザインだけでなく、アップルがタブレットでの利用に最適化した47万5000種のアプリケーションを誇ることが挙げられる。これはあらゆるタブレット向け基本ソフト(OS)の中でもダントツのアプリの多さだ。ちなみに、アイパッドはスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」向けの約100万種のアプリすべてに対応する。一方、競合OS「アンドロイド」搭載のタブレットの大半は、スマートフォン用アプリの拡張版が利用できるに過ぎない。

アップルは来月終盤に小型タブレットの「iPad Mini(アイパッド・ミニ)」も発売する。この2代目ミニは、アイパッドエアより小さい7.9インチ型の高精細レティナディスプレーだが、画素数はアイパッドエアと同じだ。厚さと重さは初代よりやや増えた。基本価格は329ドルから399ドルに引き上げられる。アイパッドエアと同じアプリが実行できる。

アップルの発表イベントで新型ミニを少しだけ手にすることができた。既存モデルと同様にジーンズの後ろポケットにしっかりと収まった。競合する7インチ型のアンドロイド端末ほど持ち運びやすくはないが、片手で十分に扱える。

新型アイパッドにも弱みはある。大半の競合機種より高価なことだ。韓国・サムスン電子の「ギャラクシー・タブ3 10.1」の値段は360ドルから。デルが発表したばかりの小型タブレット新機種「ベニュー7」は150ドルだ。

アイパッドの機能を多くしようとすると費用はさらにかさみそうだ。アップルは携帯電話通信や記憶容量などの追加機能を高く販売している。高速無線LAN(構内通信網)のWi-Fi(ワイファイ)接続とセルラー接続の双方に対応し、記憶容量が最大128ギガバイト(基本モデルは16ギガバイト)のアイパッドエア最上位モデルは929ドルする。

だがアップルはアイパッドを以前より安く提供しようとしている。初代のアイパッドミニは、値下げ後の基本価格(299ドル)を据え置く。また、2011年式の「アイパッド2」の価格は399ドルからとする。こうしたモデルは、ディスプレーがレティナではなく、プロセッサーも旧式だ。

アップルは一部の他社とは違い、アイパッドの生産性や創造性を高めるようなアクセサリーは販売しない。アイパッドにはマイクロソフトのタブレット「サーフェス」のようなメーカー純正のスナップ式キーボードがない。また、サムスンの「ギャラクシー・ノート」タブレットとは違ってスタイラス(タッチペン)やスタイラス対応アプリは内蔵されていない。

アップルは、第三者のハードウエアメーカーがアイパッド用のキーボード、キーボードケース、スタイラスを製造しているとして、こうしたアクセサリーを追加しないことを決めた、としている。同社はアイパッドの新規購入者に統合ソフトの「iLife(アイライフ)」と「iWork(アイワーク)」の改良版を無料で提供し、ソフトで生産性と創造性の向上に努めている。

アイパッドエアは2つの既存モデルに比べて長時間持ちやすくなり、処理速度も著しく向上した。アップルによると、アイパッドエアは自社製の新プロセッサー「A7」の採用により処理速度が最大で旧機種の2倍になった。新型ミニもA7を採用した。A7はパソコンの一般的CPUと同じ64ビットチップで、大量のデータを処理できる。

アンテナが2本に増え、Wi-Fi接続も良くなった。アイパッドエアのインターネット通信速度は数回のテストでたびたび旧機種を上回り、手持ちのノートパソコンと同程度だった。

カメラ、特にビデオチャットに使われる前面カメラがやや改良された。マイクは2つに増えた。

アイパッドエアのバッテリー性能には脱帽した。スクリーン自動調光などの節電機能を切り、Wi-Fiと通常設定の電子メール機能を起動した状態でメモリーから動画を再生する厳しいバッテリー試験で、アイパッドは常にほぼアップルの仕様を満たし、競合機種に大きな差をつけた。

この新しいアイパッドエアのバッテリーは、アップルのうたう駆動時間より20%余り長い12時間13分も作動し続けた。アップルは、A7チップ自体の性能に加えて、CPUとOSがいずれも自社製であることから、新型アイパッドでは内部処理を調整してバッテリーの無駄遣いを省くことができる、と説明している。

結論:懐に余裕があるならば、新しいアイパッドエアは断然お勧めのタブレットだ。

2013年10月30日水曜日

iPad向けバーチャルアナログ・モジュラーシーケンサー『Spectre Modular Midi Sequencer』


 Anthony Hendersonは、iPad向けバーチャルアナログ・モジュラーシーケンサー『Spectre Modular Midi Sequencer』をリリースした。Spectre Modular Midi Sequencerは、8ステップのシーケンサー×4、clock dividers×2、sequential switches×2、logic modules×2、サンプル&ホールド機能を備えた2つの独立したMIDI出力などを搭載。仮想ケーブルによるルーティングもシミュレートする。価格800円。

Spectre Modular Midi Sequencer iPad App


2013年10月29日火曜日

斉藤和義、バンドスコア&ギター弾き語りシングル曲集発売


斉藤和義の楽譜「バンド・スコア 斉藤和義」と「ギター弾き語り 斉藤和義 ALL SINGLES」の2冊が、明日10月30日にシンコ-ミュージック・エンタテイメントより同時発売される。

バンドスコアには「歩いて帰ろう」「歌うたいのバラッド」といった代表曲に加え、9月発表のシングル収録曲「Always」「カーラジオ」など全18曲の楽譜を掲載。ギター弾き語り曲集にはデビュー曲「僕の見たビートルズはTVの中」から先日リリースされた新曲「かげろう」まで全シングル46曲の弾き語り用にアレンジされたTAB譜付きギタースコアが収録される。

Char meets 斉藤和義 (生ギター編)





2013年10月28日月曜日

元「ベルベット・アンダーグラウンド」ボーカル・ギター 71歳ルー・リード死去


米ロックミュージシャンのルー・リード氏が27日、ニューヨーク州ロングアイランドで死亡、71歳だった。死因は不明だが、今年5月に肝臓移植手術を受け、最近は健康状態が不安定だったという。

 リード氏の歌詞や音楽性はデビッド・ボウイや「U2」など多くのアーティストに影響を与え、米メディアは「ロックのレジェンドが死す」と一斉に報じた。

 ニューヨーク・ブルックリン生まれ。芸術家のアンディ・ウォーホル氏に見いだされ、ロックバンド「ベルベット・アンダーグラウンド」を結成、ボーカルやギターを担当、作詞・作曲も手掛けた。70年にバンドを脱退して以降は、ソロとして活動を続けた。

 薬物中毒や同性愛など社会からはみ出した人間を描いた歌詞の文学性も評価された。代表曲に「ワイルドサイドを歩け」など。

walk on the wild side ~ lou reed


2013年10月27日日曜日

年代別ロック&ジャズの特徴をわかりやすく演奏! 音楽集団「cdza」によるギター&ドラムの深い世界


音楽の素晴らしさ・楽しさ・奥深さをとってもわかりやすい手法で教えてくれる、音楽集団『cdza』。

当サイトで幾度となくとりあげている同グループですが、今回は動画サイトYouTubeより、彼らが手掛けた「インストゥルメンタル(楽器)」シリーズを、みなさまにお届けしたいと思います。

ギター、そしてドラムに焦点を当てた計2作品は、どちらも見ごたえたっぷり。

ギター編は、各時代を代表するギタリストをフィーチャーし、およそ50年におよぶギターの歴史を我々にレクチャーしてくれます。50年代に登場するチャック・ベリーを筆頭に、60年代のギターヒーロー、ジミヘンことジミ・ヘンドリックスやご存知ジョン・レノン。

ブルースやラテン・ジャズをルーツに持つ「生きる伝説」カルロス・サンタナや、90年代を代表するロックスター、カート・コバーンなど、有名ギタリストの代表曲がじゃんじゃん出てくる贅沢さは圧巻。約6分間にこれでもかというほど詰め込まれた名曲・名リフの嵐に、あなたもいつしかのめりこんでしまうはず。

さらに、続くドラム編も、これまた非常に興味深いの。特筆すべきは、イスに座るドラマーの前に「バスドラム」「トムトム」「ハイハット」「スネアドラム」と、各部品順々に運び込まれるところから始まるスタイル! コレ、ドラムをよく知らない人間にとってはものすご~く親切な演出だし、ドラムに対しての興味が一気に高まりますよねっ。

その後は「ロック」「ニューオリンズ」「スムースジャズ」「ビバップ」「ダンスミュージック」などジャンル別に、めくるめくドラムの世界が展開。

レッド・ツェッぺリンやレディオヘッドなど各世代の名曲をベースに、ロック的な2ビート・4ビート・8ビート、ジャズ特有の3拍子ドラムなどをも同時に解説してくれるため、非常に勉強になります。それに加えて、「ロックでよくある叩き方パターン」なんかも教えてくれる密度の濃さ……ああん、こうなってくると、ベース編やピアノ編も早く聴きたくなっちゃう!

音楽がもっともーっと好きになる、『cdza』発、素晴らしきインストゥルメンタルの世界・ギター&ドラム編。今すぐ楽器を始めたくなっちゃうことウケアイ、必見の2本です。


▼胸の高鳴りを抑えきれないギター編


▼高まりまくるドラム編はこちら