2013年3月28日木曜日

フラメンコ・ギターの真価を知らせる先駆者「ラモン・モントーヤ」


ラモン・モントーヤは1880年マドリッドのジプシーの家に生を受ける。幼くしてギターをはじめ14歳という若さでギタリストとして活動を始める。ラモン・モントーヤはエル・カニートというギタリストにギターを習ったといわれています。その後, 地元のフラメンコ店に出演しながらテクニックを磨き当時のフラメンコ界のスター歌手アントニオ・チャコンに認められ名伴奏者として活躍、数多くのフラメンコのレコードを録音しました。従来、歌や踊りの伴奏をするためのフラメンコ・ギターにラモンはクラシック・ギターのテクニックのトレモロや多彩なアルペジオそしてスケール演奏などを積極的に取り入れ表現力を高めました。今のフラメンコギターのスタイルはラモン・モントーヤが礎を築いたと言っていいでしょう。 1936年フランスで録音したギターソロによる16曲のフラメンコ曲は当時伴奏楽器だったフラメンコ・ギターを独奏楽器まで高めた彼の最大の偉業です。ラモン・モントーヤはフラメンコ・ギターがソロ・ギターとして成立するための道を切り開いたギタリストです。この延長線上をサビーカスやパコ・デ・ルシアが歩んでいるのです。


Ramón Montoya / Soleares (1930s)


Ramón Montoya / Bulerias (1930s)


フラメンコギター、不世出の天才 1923-1936

(「CDジャーナル」データベースより)
生で聴いたら絶対トリ肌ものだったはず。フラメンコの歌伴奏のギターをソロで聴かせる芸術にしたスペインのギタリスト(1879~1949)の絶頂期1923~36年録音を収録した2枚組。奏法の多様さ演奏の巧みを意識させない流麗さ壮絶さとニュアンスには飽きる隙ない。

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