2013年10月22日火曜日

PerfumeやDaft Punkのようなボコーダーサウンドが作れるアプリ『Voice Synth』


Voice Synthは、アナログ系ボコーダーでおなじみのKraftwerkやYMO、フォルマントやオートチューンを使うDaft PunkやPerfumeのサウンドを作れる本格派ボコーダーアプリです。ソースはマイク以外にオーディオ素材も使用でき、MIDIでの演奏も可能です。

Qneo - Voice Synth



■プリセット

一般的なボコーダーは、シンセサイザーを音源として用いる“キャリア”部分と、歌を入力する“ソース”という構造になっていて、昔のハードウェアはキャリア用にシンセ音を入力する必要がありましたが、プラグインソフトではシンセ波形があらかじめ内蔵されているので使いやすくなっています。  Voice Synthのキャリア部分も、いくつかのプリセット波形を内蔵しているようですが、波形を指定する項目が無い変わりに、全セッティングを含めた100種類以上のプリセットで音色を指定する方式となっています。このプリセットには定番のボコーダー音色以外に、フォルマントやオートチューン、内蔵エフェクトなどバリエーションがあるので十分に楽しむことができます。

■サンプラー

 ソースに関しては、内蔵マイク、専用オーディオインタフェースなどを使用できますが、iPhone用のマイク付イヤフォンも充分に使えます。  演奏モードは、マイクで歌いながら鍵盤演奏する「LIVEモード」と、歌を先にレコーディングし後から演奏だけ行なう「サンプラーモード」があり、歌と演奏が同時にできない人は、こちらのモードがオススメです。  このモードでは、AudioPaste機能を使って、ボーカル素材やドラムや色々な楽器パートのオーディオ素材をソースとすることも可能で、8つまでユーザープリセットとして保存できます。  波形編集機能は、スタート/エンドポイントを簡単に設定することが可能です。

■ボコーダー&TUNE MODE、エフェクト機能

ボコーダーのパラメータには、24バンドのイコライザー(各レベルメーター付)を装備しており、8つの内蔵プリセットを利用できます。このEQはかなり効きが良いので色々なバリエーションを作ることができます。

ピッチエフェクト機能では、オートチューン効果を含めた5種類のチューンモードや、声帯を変更するフォルマント設定(±12)、中央ダイヤルでのスケール設定などがあり、ボイスキャラクターを選択できるボイスモードには「ナチュラル/ロボット/ブレス」の3種類が用意されています。ちなみにナチュラルは、元素材をそのまま使用する場合に選択、ロボットはダフトパンク系、ブレスはクラフトワーク系のノイズボイスにぴったりです。

エフェクト機能は、ディレイ(タイム/フィードバック/MIX)、リバーブ(タイム1&2/MIX)、コーラス(スピード/デプス/MIX)の3種類が内蔵されています。

細かなところでは、マイク入力にノイズゲートが装備されていたり、サンプラー部分には4種類のプレイモード、2種類のループ設定、2種類のストップ設定、鍵盤機能ではポリ/モノ切り替え、ホールドなど本格的な機能を装備しています。

■MIDI&レコーディング機能&Audiobus

MIDI機能はCore/Virtual/Network対応で、外部MIDI機器&アプリからコントロール可能です(チャンネル設定可)。

 レコーディング機能は、演奏した内容をWAVまたはM4A形式で8バンクまで保存でき、AudioPasteやiTunesへのエクスポートにも対応してます。ちなみにデフォルトのTAPE1にはアプリの機能を効かせた素晴らしい内容のデモを聴く事が可能です。

Audiobusでは、インプットとエフェクトで使用できるようですが、残念なことに検証ではうまく動きませんでした。このほか、デベロッパーのサイトではInter-App Audioも対応しているという説明がありましたが確認できておりませんが、いずれ対応するものと思われます。

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